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バンコク在住生活

タイのプミポン国王が行ったプロジェクト:ケシの代替作物選定と売買について

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プミポン国王崩御の前日、タイ語学校でプミポン国王の行ってきたプロジェクトについて、予習の宿題が出ていました。今日はその素晴らしいプロジェクトについて書きます。

こんにちは、バンコク在住のダイ(@daijirok-jp)です。

プロジェクトを簡単に説明すると、これまでケシを栽培してきたタイ北部の少数民族のために、ケシに代わる代替作物の選定と、栽培した作物の買取販売のためのシステム構築するというものです。

ケシの栽培ですが、その最終製品は麻薬となるため問題視はされていましたが、他に収入源の乏しい少数民族は、隠れてこの栽培を続けていたという経緯があります。栽培が発見されればそれを燃やされ、しかしまた隠れて栽培という事の繰り返しだったそうです。

生成された麻薬はタイ国内や近隣諸国で売買が行われ、マフィアの収入源となっていた事でしょう。そこで王様が少数民族のため、しいてはタイ国のためにプロジェクトを立ち上げたという次第です。

このプロジェクトから分かる範囲で、プミポン国王の素晴らしさを5つに分けてまとめてみました。

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プロフィール
この記事を書いた人
バンコク在住の大さん

タイ語留学を現地採用を経て、バンコクで専業主夫をしています。当サイトの他に、ユーチューブとタイ語学習サイト「タイスタディ」を運営中です。
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1. リーダーシップ

タイの省庁(農学局、家畜局)、タイ空軍、タイ警察、タイ国の大学(チェンマイ大学、カセサート大学)、その他民間の団体、等の協力を得てプロジェクトを推進されたそうです。

2. 行動力

実際に見てみないと分からない事もあるという事で、北部の少数民族が住む村まで実際に何度も積極的に足を運ばれたそうです。ヘリコプターや車が入れないところも多く、ご自身で歩いて行動されたそうです。

3. 権力・力

ケシの栽培に対して代替作物の栽培を教唆するというプロジェクトには、当然麻薬組織の妨害が考えられます。プロジェクトを進めるためには、そららの妨害要因からプロジェクトを守る力が必要です。

4. 奉仕の精神

残念ながら世界には麻薬組織と手を組んで私腹を肥やすという独裁者・権力者がいるようです。しかしそれでは自国もしくは他国に麻薬が流れ、国のため、しいては人類のためになりません。

5. 知識と経験

このプロジェクトは少数民族が育てた作物を買い取って販売し商売にするまでのシステムを構築するというものです。やりっぱなしのプロジェクトではなく、永続的に遂行、発展させていく必要があるという事です。

各地で視察を行い農学にも明るかった経験からくる知識が、プロジェクトの推進には必要不可欠だったという事は疑いようがありません。

最後に

なんとこれはプミポン国王が行われた約4,000あるプロジェクトの一つだそうです。タイ国民がこれだけ王様を愛し、その崩御に悲しむのも無理はありません。

また機会がありましたらプミポン国王が行われたプロジェクトを紹介したいと思います。

残念ながら日本にはこんな事をできる人はいないでしょうし、世界でも数える程だと思います。そのような方がお亡くなりになり、非常に残念です。

プミポン国王のご冥福を心よりお祈りします。

 

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