昨日早朝タイに戻り、本日11月26日(土曜日)無事タイ語能力試験を受ける事ができました。本日は2016年度のテストに関して記載します。
こんにちは、バンコク在住のダイ(@daijirok-jp)です。
さてタイ語能力を測る試験というのは、現状私の知る限り下記の3つがあります。今回受けたテストは1.のタイの教育省(文部省?)が主催するテストになります。
- タイ国教育省が主催する「Thai Competency Test」
- タイ国立チュラロンコン大学が主催する「CU-TFL」
- 特定非営利活動法人、日本タイ語検定協会が主催する「実用タイ語検定試験」
試験概要
以前はポーホック(ป.6)と呼ばれていたテストで、タイの小学6年生程度のタイ語能力があるかどうかを判定するテストでしたが、現在ではタイ語能力を6段階(1から6で6が一番良い)で判定するとテストとなりました。
ちなみ上の判定を日本語にすると
2. 小学生低学年程度
3. 小学生高学年程度
4. 中学生程度
5. 高校生程度
6. 大学生およびネイティブレベル
となっており小学6年生程度のタイ語レベルがあるかをはかる、旧ป.6よりもより高度なタイ語能力を測れるテストと言えるでしょう。
その他試験詳細はテストを主催する官公庁のウェブサイトをご確認ください。↓
試験日
2016年は11月26日土曜日です。毎年、年1回11月末の土曜日に行われます。2016年の場合、9月9日にはテストの案内が主催するBureau(事務局?)より発表されていました。
受験料
2,000Bです。これも2012年にテストを受けた時から変わっていません。物価を考えると結構高いですが、10分ほどの面接も同時に行われ200人も受験しないテストでは仕方ないのかなと思います。
試験の内容
2016年に関しては下記となっています。
- 読解(09:00-09:50):4択の選択問題36問、制限時間50分
- 聴解(10:00-10:50):4択の選択問題36問、所要時間50分
- 作文(11:00-11:50):絵を見て10行程、絵を見て15行以上の2つの作文、制限時間50分
- 面接(13:00-):面接官2名と試験申込者1名の3名での面接試験、所要時間10分
以前は聴解(ヒヤリング問題)が一番初めに行われていましたが、2016年は遅刻者救済のため読解問題を先にする事になったと説明がありました。
ただし仏暦2556年発表の公式文書を見るとすでに読解が始めになっていました。詳細は分かりません。
また、15分までなら遅れても入室を許可されるそうです。多分来年以降も読解問題を始めにするようになるかと思われます。
試験の場所
戦勝記念塔からラチャウィティ通りを東へ4km程進んだ右手にあるHuman Resource Development Center(本当はタイ語の名前がついた建物ですが、勝手に訳しました)の3階です。
詳細は下にグーグルマップを貼りつけたのでそちらを参照ください。戦勝記念塔のロータリー東側からタクシーに乗れば10分もかからず到着できます。
ちょうど向かいが Suan Dusit University (ドゥスィット公園大学)の入り口になっています。ป.6だったことろはよく知りませんが、少なくとも2012年、私がはじめてこのテストを受験した時も同じ会場でした。
受験者数
テストを受けた教室の前に受験番号が書かれた座席表が貼ってありました。その表を見る限り受験者総数は168人でした。うち日本人は約50名。ただし、当日欠席された方もいるとは思います。
今年のタイ教育省主催の外国人向けタイ語能力試験の受験者総数は168人だそうです。 pic.twitter.com/0qEdMp9Qhe
— だい@バンコク在住 (@daijirok_jp) November 26, 2016
日本人含めアジア系の人が全体の70-80%くらいを占めているという印象を受けました。その他は白人です。私の見た中に黒人や中東の方はいませんでした。
試験結果
試験結果はウェブサイト上で発表してから3日事業日以降に教育省内のOffice of The Basic Education Commissionで受け取る事ができます。
また試験終了後に手続きすれば100Bでタイ国内、300Bで海外へのテスト結果郵送もしてくれます。
タイ語学校を通して申し込んだ場合は、タイ語学校が代わりに試験結果を受け取りに行ってくれる事が多いようです。
試験対策
過去問の販売や問題集は販売されていないため、これといった対策はむつかしいです。
ただし、各タイ語学校では独自に過去問や対策のための教材を入手しておりタイ語能力試験対策コースやプライベートレッスンこのテストへの対策のためのレッスンを受けることで、テストの点数をあげることは可能だと思います。
私の通ったAAAというタイ語学校の対策クラスを受講してテストを受けた時、タイ語学校の先生が試験会場に受講生のための昼食を持ってきて試験内容を皆に確認していたほどです。
リーディング以外の勉強は一人でやるのなかなかむつかしいかと思います。
独学でやるにはやはり本やDVDの教材、タイのドラマや映画を教材としてとにかくタイ人と会話する事でタイ語能力の底上げを図るしかないでしょう。
おススメ書籍
その他タイ文字なら下記の本を一押しします。ただし日本で販売していません。
あと、泰日経済技術振興協会発行の実用タイ語会話〈1〉と〈2〉も、とても有名な良い本ですが、現在のバージョンは音声教材の販売がないためお勧めできません。
試験の利点
結局のところこのテストを受けてどんなスコアを取ろうとも、何か特別な職業につけるわけではないですし、大学のタイ語学科への入学時にはスコアいくつ以上必要とかそういう事もありません。
履歴書に書けるくらいですが、タイ語を使用する職業につく場合、結局タイ人との面接やテストがあるので、面接での会話能力が優先されるでしょう。
また日本にある企業の場合は、日本タイ語検定協会が主催する「実用タイ語検定試験」の方がテスト結果が日本語である分証明しやすいかもしれません。
ですのでこのテストは力試し以外の何物でもありません。ただしこのテストを目標に勉強する事で、タイ語能力を全体的に伸ばす事はできると思います。
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