昨日は日本の外国人研修制度について書きましたが、今日はタイ人が日本で働きたい場合はどういう方法があるかのご紹介です。
こんにちは、バンコク在住のダイ(@daijirok_jp)です。
日本は欧米で行われているようなワーキングホリデーという制度での受け入れをしていませんし、タイの企業が日本にたくさんあるというわけではないので、タイにおける日本人のように簡単に現地採用の職が見つかるわけではありません。
ではタイ人が働くためにはどうするのかという事ですが、大きく下記の5つの方法があると考えます。
- 留学して、その際にバイトする
- 日本の外国人向け人材紹介に登録して就職する
- タイにある日系企業へ本社の研修へ出してもらう
- 日本人と結婚して、配偶者ビザを取得する
- 外国人研修制度を利用する(仕事ではなく研修ですが)
下記にてそれぞれ簡単に解説します。
留学してその際にバイトする。
アルバイトの時間は制限されているものの、最近では飲食店等サービス業で外国人のアルバイトを採用するところが増えています。きちんと届出をすれば留学中でも週28時間アルバイトができます。
地方ではあまり見かけませんが、東京や大阪等の都市ではコンビニやファストフード店だけでなく飲食店の厨房でもタイ人に限らず外国人をしょっちゅう見かけます。
私費留学
お金持ちか、日本に親類がいる場合でないと難しいでしょう。タイ人向けの日本への留学情報が乗ったサイトがあったので下記に記載しておきます。
ウェブサイト(タイ語のみ):J Education.com
奨学金や国費留学
いろいろな奨学金があり、大学卒業後でも申し込む事ができるのでトライしてみるのも良いかと思います。
ただし奨学金によっては、タイに帰国後何年間かは指定の省庁で公務員として働く必要があったりするようですので、良く条件は確認しておきましょう。タイの公務員は一般的に福利厚生が充実していますが、安月給です。
ウェブサイト(タイ語のみ):日本学生支援機構バンコク
フェイスブック(タイ語のみ):日本学生支援機構バンコク
場所はアソークのサーミットタワー10階にあり、口頭で相談できる窓口もありますので行ってみるのも良いでしょう。このフロアは国際交流基金等、政府機関、純政府機関等が沢山入っていて漫画や雑誌がたくさんある日本語図書館もあります。
人材紹介に登録して日本で就職する
日本には、優秀な留学生が学校を卒業したら雇いたいと考えている企業も数多くあります。ただし、これは日本語や日本の文化が分かっている事必須という非常に狭き門で、他の国の留学生とも競争する事になります。
登録しているのは日本の大学や大学院を出て、そのまま日本で就職したいと考える留学生がほとんどなので、彼らと対等に競争できる人間、要するに自分も日本の大学や大学院を卒業していないと難しいという事です。
ウェブサイト(英語):Work in Japan
タイにある日系企業へ本社の研修へ出してもらう
これはもう運でしょう。
ただし基本的に通訳として働いた場合は、出張ベースでしか日本にはいけません。通訳のタイ人が全然研修にいけないと愚痴っていたのを聞いた事がありますが、通訳が研修に行っちゃったらあんたの代わりに誰がタイで通訳するの?って事ですよ。
研修を狙えるのは工場の生産技術やQA、R&D等の技術職の方が多いです。
日本の配偶者ビザを取得する
日本人と結婚して申請に通れば配偶者ビザ(結婚ビザ)が取得できます。取得すると、就業の時間制限が日本人と同等になり、留学生のような週28時間までという制限がなくなるという事です。
ちなみに日本人がタイでは結婚ビザを取っても就業はできません。ワークパーミットとは別なのです。
外国人研修制度を利用する
時々、日本でも問題になる日本の外国人研修制度(ウィキペディア:外国人研修制度とは)というやつです。タイからも応募できます。
詳しくは昨日のブログを御覧ください。
最後に
私がタイ人ならやはり狙いは各種奨学金でしょうか。日本語+専門知識があればタイに戻った後でもかなり有利に就職活動ができます。頑張って日本語検定1級に合格できれば、月給4万バーツ以上は固いです。
ガイドや通訳のバイトもかなり高額ですので、安定はしませんがフリーランスであればもっと稼げるようです。
本記事のタイ語版(タイ語のみ):วิธีคนไทยทำงานที่ญี่ปุ่น 5วิธี | บล็อกของไดซัง-คนญี่ปุ่นรักเมืองไทย
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